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ミンナ大好き○○の末路 2020年からアーリーリタイアはじめました

ジオウとリュウソウジャーの映画はネタが結構カブってる

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 毎年夏は仮面ライダースーパー戦隊の2本立てが恒例なのですが、同じ枠の興行にしては今回ジオウとリュウソウジャーの映画はネタが結構カブってる気がしました。

 

1.タイムトラベル

 まず、ジオウ自体が未来を変えるために現代にタイムトラベルをしてきた未来人と現代人の邂逅というのがそもそもの話です。そして今回、改造した恐竜から力を得るテクノロジーを継承する民族の末裔が現代で侵略者と戦うという話のリュウソウジャーも、自分たちの原点である6万5千年前と現代を行ったり来たりする事になります。つまり、両方ともタイムトラベルものなんですね。

 しかも、両作品ともタイムトラベルの証として、主人公達と関わった人物が後世に主人公達の姿を伝える絵を残すところまで同じなんですよ。

 3月に初報として公開されたティザーのコピーは「時の王×竜の騎士この夏、遥かなるヒーロー王国(キングダム)へ」でした。まあ、これは4月にヤングジャンプ連載の「キングダム」の実写映画の大作感アピールが凄かった頃なので九条先生ばりにノッてみたのかなぁと。ティザーとレーザーがかかってますね。ダカラドーダコーダ言ウワケデハナインデスガネ。仮面ライダーグリスのOVAまで新フォームにキングダム要素が入る程ですから業界ではキングダムがダムってたんでしょうか? スクエニのゲームキングダムハーツ3も1月発売でしたし。

 それが公開が近づくとコピーは「時の王×竜の騎士この夏は、時空を超える冒険へ!!」となります。最初から両方タイムトラベルモノで行くという企画だったのか、結果的にそうなったモノなのかは知る由もありませんが、まあテーマを合わせるのは別によくある事だと思いますが。

 ただ、方やジオウは専用のタイムマシーンでお手軽に時間を行き来するのに対して、リュウソウジャーは思い通りに時を超える事はできず、最終的に二度と元の時代に戻れないかもという悲壮感が話のクライマックスになっており、温度差がスゴイ。

 

2.巨大隕石の落下

 リュウソウジャーでは恐竜は巨大隕石の落下で滅んだ説を採用しており、映画ではその真っただ中に時間移動するので、迫る超巨大隕石を何とかせなってなるわけですが……。実はほんの数週間前にジオウではカブト編とよばれる物語で地球に超巨大隕石が堕ちてくる話をTV放映しているんです。もちろんジオウは隕石を退けるのですが、新しい力のサポートがあったとはいえ等身大のままで結構楽勝で地球はほぼ無傷でした。で、映画のリュウソウジャーは巨大ロボットまで持ち出した上でヒイヒイいいながら満身創痍でなんとか隕石の破壊に成功はするものの、巨大ロボは負荷に耐えれず消滅し、隕石自体も完全には退けられず恐竜が滅亡する歴史は変わらないという大被害をもたらします。温度差がスゴイ。

 

3.同じテクノロジー同士が戦う

 仮面ライダーには同じテクノロジーで生み出されたモノ同士が争うという同族争いというタームがあり、ジオウは同じ変身ベルトとアイテムで変身する敵と戦います。

 一方特にそういう伝統のないリュウソウジャーはTVで放映されている本編では、侵略者である別の種族が生み出すモンスターと戦っていますが、今回はその敵対種族は話に直接絡むような登場はせず、主人公たちの装備の発明者そのものと戦うことになり、自分たちの装備のアーキタイプと戦います。もちろん同じ民族なので同族争いです。

 

4.敵が人類を皆殺さない

 ジオウでは敵が世界を作り変える為に破壊行為をしますが、勝手な尺度で生かすモノと生かさないモノの選民を強制的に行います。

 リュウソウジャーでは敵が世界が終わりそうなので、勝手な尺度で生かすモノと生かさないモノの選民を強制的に行います。

 

5.己のルーツを知る物語

 どっちも、自分たちがなぜここにいるのかを知る物語になっています。