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仮面ライダーゼロワンが第1話が放映されました。
ショーステージでマジックや大道芸やパントマイムやダンスでなく、なぜかお笑い芸人をキャストとして雇っている趣味全開の遊園地の支配人が、人を笑顔にするのが夢と立派な志を掲げてるわりに備品のAIロボ、商品名ヒューマギアのがコスパいいから主人公を一方的にクビにするわと、今時SNSで炎上しそうな経営者像なのに善人として描かれてて、これが令和かとシビれましたね。
というか、往年のドラマTRICKを思い出す王道シチュエーションですけどね。何気に初回放送が2000年で仮面ライダークウガと同期というのに驚きます。もう20年経ってるって、そらイリスに吸われて干からびてた仲間由紀恵さんも何かパンパンになりますわ。
さて、TRICKで仲間由紀恵さん演じる自称超売れっ子巨乳美人マジシャン山田奈緒子がマジックを披露していたのは浅草の花やしき。浅草は芸人の街なのでまだワンチャンありそうな気もしますが、もし相続問題が発生しなかったら仮面ライダーゼロワン飛電或人がお笑い芸人としてブレイクするルートはあったのでしょうか？お笑いの才能が無いんだからそんなルートないだろうとは一概には言い切れません。実のところ今回面白くないと描写されたネタが面白くない事はブレイクとは関係ない話なのですから。実際、何でこの人こんなに出てるのみたいな人もいるわけで……。
或人の芸風はピンの物ボケ系統です。現実世界だとゴー☆ジャスとかのグループに属しますね。で、今のネタ番組ではそれ系統のピン芸人はまあ正月規模の特番でもない限り見る事がありません。そもそもR-1でピン芸人でないコンビやグループに属してる芸人がやたら決勝まで出場しているような状況からして不遇の時代です。そもそもがモノマネはともかくとしてピン芸人が一般のお客さんにイキナリ受け入れられてブレイクするパターンはあまり多くないように思います。要はボケとツッコミを介して「今言ったことはこういう事で面白いんですよ」という解説をしてやっと面白いと理解できる少数の人と、隣の人が笑っているんだからこれは面白い事なんだと理解する人、周りが笑ってるから自分も笑わなくてはと思う人によってお客さんの笑いは構成されているのに、ピン芸人は一人でやっている手前お客さん自身でツッコミをする事で笑いが成立する事を期待してるのに、理解者がその客席に座っていてくれることが非常に稀だからです。だからどうしても解説者が必要となってくるわけで、それを担うのが実はお客さん自身ではなく既に面白いと認識されている売れてる芸人仲間や先輩、スタッフになるのです（今はSNSのインフルエンサー等も含まれますね）。あの人が面白いと言ってるんだからこれは面白い事なんだと理解する人に伝わって、周りが笑ってるから自分も笑わなきゃという人にまで波及するのがブレイクなんです。
要は同業者に可愛がられているかどうか。或人はそういう人脈作りを本編開始までの間に構築していたかというのが鍵となります。
設定によると年齢は22歳ですが、最終学歴は明らかにされていません。22歳というと浪人や留年せずに大学卒業した社会人1年生、いわゆる新卒に多い年齢です。企業モノという事で、今どきはベンチャーも多いので俺は社長で小学生も稀にありますが、新卒ペーペーがイキナリ大企業の社長になるカンジを狙っての設定でしょうか。
或人は回想シーンより不幸な事件が原因で幼少期からお笑い芸人になる決断をしていると思われます。高卒だとするとキャリア4年という事になりますが、こんな時代です。お笑い芸人を目指すにも専門学校があったりします。芸人養成所最大規模の吉本興業のNSCは1年制。卒業後3年間はNSC預かりとなりNSCが開催するイベントに出演できたりオーディションを重ね劇場やテレビ出演のチャンスを掴み成り上がっていく事になるようです。他にも松竹芸能、ワタナベエンターテインメント、太田プロ、人力舎、ホリプロ等諸々ありますが、ほとんどが1年制のようです。大学に通いながら通うことも可能ではありますが、お笑いに真摯な方は大学を辞める事も多いそうです。
或人は独学で芸人を志し雇ってくれるレアな遊園地をピンポイントでみつけたのか？
専門学校や養成所、学校のお笑いサークル活動などを経験しているのか？
まだ1話目で、或人のバックボーンが語られていないので現状ではなんとも言いようがないですが、今後超売れっ子の先輩や同期芸人が登場するような事があれば、ワンチャンはあった可能性も出てくるかもしれません。
