『無人島に何かひとつ持っていくなら何?』って、随分とボンヤリした質問がありますよね。他愛のない与太話なんですから答えなんて何でもいいんでしょうに、ボクの答えには「そういう事じゃなくて」的に妙に反発の圧が強かったんですよね
多分、この質問における大多数の無人島のイメージってこういうヤシの木の生えた小島なんだろうなとは思うんですよ。オーシャン・パシフィック・ピース的な小島でも、渡部さん?児嶋だよッ!でもなく。で、ここからの……
……こういう生活にひとつ持ってくモノ。でも、とりたててこういう前提を出してはないんですから、別に察してはいてもあわせる必要も無いんでコッチはコッチの前提で好きに答えるじゃあないですか。ボクの無人島の原体験はコレなんですよ
子供心に「え?無人島って買えるモノなの? スゴイ借金もあるのに? さだまさしってスゲー!」ってインパクトが凄くて、ここからの……
……まあ、多感な時期に紆余曲折はありつつも……
……最終的にこういうイメージ。無人島最高! モルディヴ最高!
だから、前提がヤシの木の生えた無人島だとしても大開発しちゃえば現地で何でも調達できて快適って事になるんで、無人島に何かひとつ持っていくなら巨大資本以外に答えはないんですよ
まあ、何百万ものヒトがあつまれ どうぶつの森 -Switchをプレイしている今なら尚更悪くない答えなんじゃあないですかね
で、これ系の定番質問といえば『死ぬ前に最後に食べたいモノは?』ってのもありますよね。まあ、こんな歪曲な聞き方しなくてもストレートに好きな食べ物聞けよって結果になりがちなんですが……
これも、真面目に考える事じゃあないんですが、食べ物の事よりも死ぬと分かってて最後にご飯が食べれる状況って何なの?ってシチュエーションのほうを考えちゃいますよね。疾病だったら食べ物が喉を通るかどうかもあやしいですし、世界が滅ぶ系だったら社会が崩壊してたら物資なんざ手に入らないし、崩壊して無くても買占められちゃってやっぱり手に入らないでしょう。もう、健康体である程度生活の自由がある中で期日に確実に死ぬって、処刑を待つ身になってる場合しか考えられないんですよ。何をやらかした?って話ですよ。でも、ある意味そうやってキッチリ死ねた方が助かりはするんですけどね
不安障害になってから調子が悪い時には入眠時にやたら金縛りになるんですよね。意識はあるのに何も見えない、動けない、声も出せない、意識し始めると呼吸までおかしくなってさらに苦しい。生きたまま土の中にでも埋められたようなあの感覚は本当に不安なんですよ。オバケでもでてくれればまだ外的要因があるからと気が楽になりますが、心霊要素一切無しなんでもしかしたら身体の中の何かの決定的な糸がプツンと切れていつまでもこのままなんじゃあないかという不安……。不安とは恐怖なんですよ。その不安を何度も味わってるので、死ぬならキッチリと死にたいんですよね。今すぐどうこうとは微塵も思っておらず命数が尽きた時ですが
眠りにつく時に何が不安って、翌朝目が覚めないかもしれない事が不安なんじゃあなくて、身体の自由が無くなっても目は覚めるかもしれない事が不安なんですよ。闇の中で指一本動かせず悲鳴一つ上げられず正気を保ったまま過ごすって、僅かな金縛りでも本当にしんどいんですよ。それが命尽きるまでと考えたら……。早々に意識が……心が消えてしまうのかもしれませんが、それまでに確実に味わうだろう不安の時間は死ぬことよりも今は怖いんですよ
いつか自分が外部からの呼びかけにピクリとも反応しなくなった時、心臓が動いている限り命を必死につなぎとめてくれるかとは思いますが、その時は……せめて不安が消えて穏やかに心を眠らせてくれるクスリを……それが死ぬ前に食べたいモノ