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20240218 ミュージカル ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド

ミュージカル ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド 2月18日13:00の回

初帝国劇場で勝手はわからずビクビクしながら入場

ウルトラジャンプの抽選でチケットをゲットするも、初演1週間のドタバタをハラハラして見守っていたが、開演されてよかった

本日のCAST

・今回の『ファントムブラッド』の物語が現在進行形でなく全てジョジョ第二部『戦闘潮流』でサンタナの眠る遺跡に向かう直前の老スピードワゴンの回想というファン以外は置いてけぼりになりかねないようなかなりの変化球で始まる。以降スピードワゴン若返りラップで狂言回し

・「族長(オサ)!族長(オサ)!」から「俺は人間をやめるぞー!」まで歌になってるのを聞いてミュージカルだなぁと思う

・舞台がグルグル回転変形してスゴイ

・ダニーかわいいよ、ダニー。カエルかわいいよ、カエル

・キャストにタルカスとブラフォードがいないのに『二人の囚人が檻から外を見た。一人は泥を見た。一人は星を見た。』の不滅の詩の出典としてアレンジされていて、その上ちゃんと出てきた

・登場人物が整理された中でも要素は残されていて、ダイア―さんがツェペリ男爵と統合されていたのはスマートだった。スピードワゴンがポコと統合されて「明日って今さ」と歌い出したのは度肝を抜かれた

・「暗闇の荒野に道を作るのは覚悟」「黄金の魂」「(ディオの思想が)結果だけが残る」「世界が一巡」と他の部のを彷彿させるワードが散見される

・特に主要人物が世界が一巡することに自覚的で「世界が一巡するまで」「語り継ぐ」「生きる」「消える」と覚悟を決めてるように見える

 と、原作知ってるほどニヤリとできる上に演者の熱量もスゴイ圧巻の舞台だったのですが、自分がミュージカルの作法を知らないからではあると思うのですが気になってしまったのが

・吸血鬼、波紋使いの超人描写の希薄さ

・波紋の表現

 の2点。原作を知ってるので何をやってるかは脳内補完もあってバッチリわかるのですが、絵面として1対多数の場面が派手に人間が吹っ飛ばされたりという事も無く、吸血鬼も波紋使いもが相手に触れるのが攻撃という特性上しかたない部分もあるのですが、銃弾を浴びても人間がゾンビ化されても単にもみあってるだけで何かそうなったというカンジ。特に波紋は波紋役の人が手から何か出たみたいなエフェクトでしかなくて、喰らった相手は「痛い痛い」みたいに口で言うだけなので、波紋役の人らでゾンビや吸血鬼をボコボコにするとか服を引きちぎるとか直接身体にまとわりついたほうがわかりやすいんじゃあないかと素人考えで思ってしまった