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ミンナ大好き○○の末路 2020年からアーリーリタイアはじめました

『昭和40年男』がつまらない

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 ファミコンが表紙なので興味を持った『昭和50年代男』という雑誌が発刊されるにあたって、本体である『昭和40年代男』の編集長が発刊にあたりこんな発言をしてるんですよ。

昭和40年男に告知した通り、俺たち世代にはおもしろくない1冊になった。そもそもファミコンの表紙にグッと来ないし、取り上げているネタも知ってはいるけど夢中になっていないものばかり。読者は全くかぶらないだろう。

 

『昭和40年男』ジャンキーたちは、立ち読みで付き合っていただけたらと思っている。へーっ、10年違うとこんなにつまらないんだと実感できるはずだ(笑)

 

 新創刊する雑誌に対してコレは編集長の発言としてはどうかと思いますが、この「おもしろくない」「10年違うとこんなにつまらないんだ」という感覚はスゴクわかるんですよね。ボクは昭和40年代生まれではあるけど『昭和40年男』がつまらないんですよ。創刊当初からたまに書店で立ち読みはしてるんですが、もう内容がほぼお兄さん世代の世界で、これはボクの時代では無い感が半端ないんですよね。

 大体、言うように昭和40年代という括りでは10年のスパンがあって、頭と尻尾で高校一年生と小学一年生までの差があるのに、「俺たち世代」なんてシンパシー自体持ちようがないじゃあないですか。地域性の違いかもしれませんが、もう学年が違ったら流行りも遊びも違う完全に赤の他人ですよ。他人の関係ですよ。パッパッパヤッパ、パールライスですよ。超兄貴葉山宏治が無理矢理カバーさせられたとプロデューサーに文句タラタラでお馴染みのですよ。正直ボクは早生まれのせいで同年代トークに加わるときに年齢と学年でコウモリ野郎扱いされることがやたらあるぐらいですよ。その上、昭和40年前半と後半ではバブルの壁が立ちふさがってるんですよね。後半生まれのボクの就活が丁度バブル崩壊直撃で、前年まで3桁新入社員をとってたトコがイキナリ今年は採用0とか言い出したり、支給される交通費で説明会回るだけで儲かるとか聞いてたのにどこもオマエら自腹で来いやとか、もう大学の就職課も対応がおぼつかないような突然話が違うじゃんって渦中に放り出されて右往左往でしたよ。こんなに急に環境が変わったらクマムシでも泡吹いて気絶するレベルですよ。やっとのことで就職したら2年前に入社した人らはハワイにお小遣い付きで社員旅行してるのに、ボクらからはそんな事してる場合ではないってゼーレの決定で社員旅行凍結ですよ。もう、昭和40年前半生まれはバブルをギリ謳歌してるんですよ。俺たちバブル入行組ですよ。やられたらやり返す倍返しですよ。そんなんで前半生まれの人に「俺ら世代」って肩を組まれても正直話合わないんですよ。

 さらに昭和なんて今よりも情報地方格差の酷い時代ですよ。年上の兄弟がいればまた違ったのかもしれませんが、TV番組にしても音楽にしても確かに知ってはいるけど物心がついてなかったのか記録はしてるけど記憶がないんですよね。家では9時には寝ないと怒られるし、学校で男子がアイドルの話なんかしたら学校でウンコをした次くらいの罪で裁かれるような場所でしたよ。ボクがいたのは。そんな制限から突然解放されたのが小学校卒業後で、他の学区から来た友達との出会いもあり中学~高校にかけての方がメディアと結びついた良い記憶があって、1985~89年代を特集している『昭和50年男』の内容の方がかなりハマってて面白いんですよねぇ。立ち読みですが。

 まあ、『昭和40年代男』が長く続いているという事は、結局はボクが昭和40年世代からズレてるだけなんでしょうかねぇ。

昭和50年男 2019年11月号 [雑誌]: Under400増刊

昭和50年男 2019年11月号 [雑誌]: Under400増刊