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こういうご時世なんで『応援』的な話題を散見するんですが、Dr.STONEでなくサンケンロックなんですが、昔からこの手の話にピンとこないんですよ。助けるためにお金を出そうってのはわかるんですが、漠然と応援しようとか言われても……
ボクの思ってる応援のイメージを簡潔にいうなら、テレビゲームのスーパーロボット大戦で魔法に相当する精神コマンドなんですよね。スパロボの精神コマンド『応援』はかけた相手を『努力』状態にさせるんですよ。応援は相手に努力を強いるってカリカチュアが的を得過ぎてて酷い。他人からさせられる努力って、もう呪いじゃあないですか。重荷ですよ。オムニ７ですよ。7&iホールディングスですよ
そもそも、天災があろうがなかろうが、いつだって誰かは特に大変なんですよ。「決算月で今一番大変な思いをされてる事務方の皆さんを応援します」って、市井が盛り上がるって無いでしょ？ 市井由利が盛り上がってDAYONEからの名古屋弁バージョンDAGAYAとか、苦々しさしか無いでしょ？
まあ仮にそうやって今まで接点も特に無いようなヒトから突然応援されるようになったとしてですよ、特に手伝うでも無く、何かオヤツをくれるでもなく、心配してるアピール振りかざして知ったかぶりでなんかゴチャゴチャ言われるのって、糞忙しい時に一番イラッってくるんですよ。ギリギリまで頑張って、ギリギリまで踏ん張って、どうにもこうにもどうにもならない、そんな時欲しいのはウルトラマンガイアであって外野じゃあないんですよ
「こういう事やってるの知ってるよ、こういう事思ってるの知ってるよ、なんでも知ってるよ」みたいな応援歌とか。オマエ物知り博士か？ 俺の心はアポロ11号ですよ。「いつかきっと終わるから、きっと報われるから」って、そんなボヤッとした期限を勝手に切られてどうしろと？ 眠い目こすって悪天候の中で辛抱してる内に死んじゃっても、夜は明けるし雨は止むんですよ
ガバガバなボンヤリした事言われて嬉しいって、もう占いじゃあないですか。「A型のアナタは真面目で責任感があります」「うわ、当たってるゥ」みたいな。まあ、受け手が勝手に解釈して嬉しいなら、それはいい事なんでしょうが……。ボクも勝手に解釈して、電車で移動中とかトイレに行くことが困難な状況でお腹が痛くなった時に頭の中でThe ProdigyのFirestarterがガンガン鳴るんですよ。キース・フリントには絶対そんなつもりはないですよ
The Prodigy - Firestarter (Official Video)
じゃあ、どういうのが的確な応援なのかと考えた時、『燃えよドラゴンズ』ほど理想的な応援はないのでは？という話なんですよ
【歌詞】
http://www.j-lyric.net/artist/a002198/l01e83d.html
一番高木が塁に出て
二番谷木が送りバント
三番井上タイムリー
四番マーチンホームラン（略）
各自への明確なタスクの要求。しかも現場の人間だけでなく新人から管理職、裏方にまで満遍なくイシューを振る事で個人に全てを背負わせず、チームとしてのアプローチを周知し個々のコミットを促しています。しかも、全体を通してみると仕事のフローになっており、バリデーションも容易に行えるスキームとなっているんですよ。こんなシステマチックに応援されたら自分の果たすべき役割もゴールもはっきり見えますから根性論や自己犠牲の入り込む隙間も無いでしょう
いいぞ がんばれ ドラゴンズ
そして、なにより素晴らしいのは、まずは『いいぞ』と褒める姿勢 。ミンナ褒めたら伸びる子ばかりですよ。『がんばれ』という単体では根拠も無い残酷な言葉の前に『いいぞ』とほめる事で、アナタは最高だからそのまま走り続けなさいとなるわけですよ
そんなわけで、お金を工面する以外での応援となると『燃えよドラゴンズ』がベストとは言いませんがよりベターな方式なんじゃあないかと思うわけですよ
ただ、それで何であんな成績なんだと言われたら返す言葉もございません……
